デザイン入門教室
坂本 伸二 (著)
出版社: SBクリエイティブ
¥1998
初版発行: 2015年7月10日
なかなか良い本だった。
この本が向いている人
- センスが無くて困っている人(まさに自分)
- センス磨くの面倒だから理論で片付けたい
- ダサいチラシしか作れない
- フリマとかPTA程度のチラシを作る人
- DTPの基本は知ってる人
- Illustratorはなんとか使える
- WEBデザインやろうとしている
長所
- デザイン理論の実践例がしっかり描かれている
- よく教本にありがちな「ここはバランスよく配置します」とかいう説明は少なめ。
バランスの意味が描かれている。 - センスがなくても理論で問題を解決する、という目標がぶれていない
- 良い例と悪い例の対比が載っている。
悪い例の書いてあるデザイン教本はとても少ない - 最後の第8章、怒涛の改善例が素晴らしい。
街でよく見かけるダサいチラシをセンスよく変換している例がたくさん。
良い例と悪い例。×と◯で示されている。
かゆい所に手が届く説明もあるのでわかりやすい。
第8章。
街で見かけるダサいチラシを怒涛のごとく改善しまくっている。
左がダメチラシ。右が改善チラシ。
記載情報は全く同じなのに、理論通り作ればかなり違う。
見てて爽快!
もちろん全ての改善点に理由があり、説明されている。
同じ内容なのに理論適応するだけでこんなに美しく。
短所
- 絶対的に効く王道法則があまり載っていない。
例えば「対比」の説明では「コントラストをアップすると良い」とは載っているが、「視線を誘導したいところは明度を下げる」というような記載が無い。
実はこれが大事だったりするのだが。 - 文字が小さめ。老眼にはしんどいかもしれない
- 元気あるポップデザインの例が少ない
- 若干冷淡な印象を受ける。優しさは少なめ。心が疲れている時にはイマイチ。
やる気が出ててがっつり学びたい時向け。 - リュウミン、裁ち落とし、などDTP超基本用語は、説明なしに当たり前に出てくる。DTP完全初心者にはツラいと思う。
少しでも自分でWEBデザインやチラシ作りやったことある人が良い。 - 基本の本なので、プロとして全部覚えてしまえば不要な本である。
教科書ではなく、辞書的にも使える。
片隅に置いておいて「あ、ここ、どういう理論だったかな?」という時に該当ページだけ読んで思い出せる。
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