2025年8月24日日曜日

電気温灸器を自作した

背景

前回の投稿でツボとお灸の魅力を知り。
せんねん灸を使ってたのですが。煙が臭くて困ってました。

そこで効くか怪しい電気のお灸探していたんだけど、値段高い上に温度一定のばかり。
お灸ぽさが無い!
納得いかないので。DIYで作ってみました。

紹介 

先に結論書きますね。電気お灸でも効果あった!

こんな機械です。

ヒーターが付いてて、ツボに貼り付けて使います

私は足がむくみやすいので三陰交のツボがお好みなのですが、もぐさのせんねん灸と同じ気持ちよさがありました。何日か試しましたが、何度やっても足スッキリです!やったね!

 

特徴

市販の温灸器と違い、本物もぐさ灸に近い温度制御しているところです。
これにより、なるべく古来からの療法に近い効果を得たいなあ、と。
2分くらいで最高温度に達します。42℃くらいが今のところお気に入り。皮膚の厚いところだと45℃くらいがイイカンジでした。
温度は機械のほうで設定できるようにしてます。
あと、お灸を消耗しないので何荘でも行えるところですね! (お灸1回すえるのを1荘と言う)
 
参考論文
間接灸の温度特性  和田 恒彦, 全 英美, 宮本 俊和

 

技術的解説

 自慢できような高度な機械ではなく。単純な電熱器の比例制御だけです。
制御マイコンは arduino です。必要かつ十分です。 

 
温度変化を付けたいので、ヒーターパッド部分にNTCサーミスタを入れました。
サーミスタ値をA/D変換してフィードバック制御してます。
電熱線抵抗値は3Ωにしました。というか手持ちの電熱線で3Ωしか作れなかった(笑 


時間対温度プロファイルマップを入れようかと思ったのですが、論文読んだところ温度変化は一次比例に近い感じでした。なので時間追従変化はarduinoライブラリのmap関数を使ってます。map関数は直感的でいいですね。1次式を導出する手間がないし。
 
//20〜120秒の間に30〜42℃まで滑らかに変化する値tgtTempに代入
int tgtTemp;       //目標温度格納用
tgtTemp = map(timecount,20,120,30,42); 

 

次にサーミスタA/D値と目標温度の差分を取り、出力値を決定。
 
出力はPWMです。
ヒーターのスイッチはFET使いました。 最近のMOSFETはON抵抗もゲート電圧も小さくて済むのでarduino直チップFETで十分した。すごい時代になったもんだ。

人体左右1対でヒーターパッド作ったので結構消費電流があり、フルパワー時1Aも使います。なのでDC/DCコンバーターはちょっとパワフルなものを使いました。でかい。 

大変だったところ

温度制御ですが相手が人体なので比熱が大きいのですよ。なのでフィードバックかけるにしても「系の遅れ」が大きくてオーバーシュートが出がち。比例制御の試行錯誤が手間でした。ここはいまだに完全に直ってません。というか直すつもりもあまりありません。現状でも良い感じの効果出てますので
 
あと、arduinoのA/D変換でサーミスタの値を取っているのですがノイズらしきもの?が結構ひどくて。リニアな値が取れません。おそらく電源周りのノイズが乗っていると思うのですが。
A/Dのノイズはいつか修正したいです。 


これから

  • A/Dのノイズ取り
  • 弁証法を理解して経絡経穴を決定できるようになりたい
  • 私の身体あちこち不調を全部治してみたい 
  • 北斗百裂拳の使い手になりたい 

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